仰向けで寝るのはNG!? 血圧を下げるために始める新習慣

毎晩、何気なくとっている「寝る姿勢」が、実はあなたの血圧に大きく影響しているかもしれません。

■ 血圧が下がらない“意外な原因”とは?

高血圧の対策といえば、「塩分を控える」「運動する」「薬を飲む」などが一般的ですが、実はもっと身近なところに原因があることをご存じですか?
それは……寝る姿勢です。

寝ている時間は1日の3分の1近くにもなります。その長時間、身体がどのような姿勢でいるかによって、血流や呼吸、内臓の働き、自律神経のバランスにまで影響が及びます。

■ なぜ「仰向け寝」はNGなのか?

1. 気道が狭まりやすく、呼吸が浅くなる

仰向けで寝ると、重力の影響で舌根が喉の奥に落ち込みやすくなります。これにより気道が圧迫され、呼吸が浅くなり、血中の酸素濃度が低下。この酸素不足が交感神経を刺激し、血圧が上昇しやすくなります。

2. 睡眠時無呼吸症候群のリスク増加

特に太り気味の人や首周りに脂肪が多い人は、仰向け寝によって睡眠時無呼吸症候群(SAS)のリスクが高まります。SASの人は、睡眠中に呼吸が止まることで血圧が上がり、心臓にも大きな負担をかけてしまいます。

3. 交感神経が優位になりやすい

本来、寝ている間はリラックスモードの「副交感神経」が優位になりますが、仰向け寝では体が緊張状態になりやすく、交感神経が優位になりやすいというデータもあります。これが慢性的な高血圧につながるケースもあります。

■ 血圧を下げるための理想的な「寝姿勢」

◆ 左向きの横向き寝(左側臥位)

血圧を下げたい方におすすめなのが、左側を下にして横向きに寝る姿勢です。これは「左側臥位(さそくがい)」と呼ばれる姿勢で、心臓の位置や胃腸の配置から考えても、身体にやさしいとされています。

  • 心臓から送り出される血液が自然に流れやすくなる
  • 胃の形に沿って消化活動もスムーズになる
  • 気道が開きやすく、呼吸が深くなる

◆ 胎児のような丸まった姿勢

横向きで、軽く膝を曲げて丸まるような姿勢は、副交感神経を優位にしやすく、自然と血圧を下げてくれます。この姿勢は筋肉もリラックスしやすく、腰や肩の痛みを和らげる効果もあります。

■ 血圧を下げるために始めたい「寝る前の習慣」

1. 深呼吸&腹式呼吸

就寝前にゆっくりと腹式呼吸をすることで、副交感神経が働き、心拍数が安定し、血圧が自然と下がりやすくなります。
おすすめ:鼻から4秒吸って、口から8秒かけて吐く

2. 軽いストレッチ

首・肩・腰まわりをゆっくり伸ばすことで、血行が促進され、体がリラックスモードに切り替わります。特にふくらはぎや足首を軽く動かすと、全身の血流が良くなり、夜間の血圧安定にも効果的です。

3. スマホは寝る30分前まで

寝る前にスマホを見ると、ブルーライトの刺激で交感神経が活性化してしまい、血圧が上がりやすくなります。最低でも寝る30分前にはスマホ・テレビなどの画面を見ないようにしましょう。

4. 足元を温める

冷えた足元は血管を収縮させてしまい、血圧を上げる要因になります。湯たんぽやレッグウォーマーを使って、足元を心地よく温めて眠るのがおすすめです。

■ 今日からできる!血圧を下げる快眠チェックリスト

  • □ 仰向け寝から「横向き寝」に変える
  • □ 寝る前にスマホを見ない
  • □ 就寝前に腹式呼吸をする
  • □ 軽いストレッチで身体をほぐす
  • □ 足元を冷やさないようにする

■ まとめ:寝る姿勢があなたの血圧を左右する

睡眠は「回復の時間」であると同時に、身体のリセットを行う大切な時間です。
仰向け寝が習慣になっていた方は、ぜひ今日から左向きの横向き寝を意識してみてください。

毎日の「寝姿勢」が変われば、血圧も、睡眠の質も、未来の健康も変わっていきます。

\実践あるのみ!あなたも今夜からぜひ試してみてください/

タグ:#血圧対策 #睡眠習慣 #健康習慣 #横向き寝 #副交感神経

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