オプション取引では、相場の方向性や値動きの大きさに応じて、戦略を使い分けることで勝率が大きく変わります。
この記事では、実際の相場で使われている実用的なオプション戦略を10個紹介します!
【上昇相場で使える戦略】
① カバードコール(Covered Call)
- 目的: 株を保有しながら、追加収益(プレミアム)を得る
- 構成: 現物株 + コールオプション売り
- おすすめ相場: 緩やかな上昇 or 横ばい
- 難易度: ★★☆☆☆
② ブル・コール・スプレッド(Bull Call Spread)
- 目的: 上昇相場を低コストで狙う
- 構成: コール買い(安い行使価格)+ コール売り(高い行使価格)
- おすすめ相場: 緩やかな上昇
- 難易度: ★★☆☆☆
③ シンセティック・ロング(Synthetic Long)
- 目的: 現物買いと同等のポジションを、オプションで作る
- 構成: コール買い+プット売り(同一行使価格)
- おすすめ相場: 急上昇を予想するとき
- 難易度: ★★★☆☆
【下落相場で使える戦略】
④ プロテクティブプット(Protective Put)
- 目的: 株価下落に備える(保険的役割)
- 構成: 現物株 + プット買い
- おすすめ相場: 下落リスクがある時
- 難易度: ★★☆☆☆
⑤ ベア・プット・スプレッド(Bear Put Spread)
- 目的: 緩やかな下落で利益を狙う
- 構成: プット買い(高い行使価格)+ プット売り(低い行使価格)
- おすすめ相場: 弱気・下落トレンド
- 難易度: ★★☆☆☆
⑥ シンセティック・ショート(Synthetic Short)
- 目的: 売りポジション(空売り)と同等の動きをオプションで作る
- 構成: プット買い+コール売り(同一行使価格)
- おすすめ相場: 急落を予想するとき
- 難易度: ★★★☆☆
【横ばい・レンジ相場で使える戦略】
⑦ アイアンコンドル(Iron Condor)
- 目的: 価格が一定範囲内に収まる場合に利益
- 構成: OTMプット売り+OTMプット買い+OTMコール売り+OTMコール買い
- おすすめ相場: ボックス相場・低ボラ局面
- 難易度: ★★★★☆
⑧ ショートストラングル(Short Strangle)
- 目的: 値動きが小さいときにプレミアムを得る
- 構成: OTMプット売り+OTMコール売り
- おすすめ相場: 値動きが小さいと予想される場面
- 難易度: ★★★☆☆
【ボラティリティを狙う戦略】
⑨ ロングストラドル(Long Straddle)
- 目的: 大きな値動き(上下どちらでも)を狙う
- 構成: ATMプット買い+ATMコール買い
- おすすめ相場: イベント前(決算、FOMCなど)
- 難易度: ★★★☆☆
⑩ カレンダースプレッド(Calendar Spread)
- 目的: 時間価値(セータ)を活用して利益を得る
- 構成: 同一行使価格で近月売り+遠月買い
- おすすめ相場: 一定価格を維持しそうな相場
- 難易度: ★★★★★
✅ まとめ:戦略を知れば、相場が読めなくても勝てる!
オプション取引の強みは、「方向性が分からなくても利益が出せる」点にあります。
上昇・下落・横ばい・急変動のどれに備えるかに応じて、適切な戦略を使い分けましょう。
📌 この記事の戦略は、すべて理論的に期待値がプラスになりうる実践型。
ぜひ、ご自身の相場観やリスク許容度にあわせて取り入れてみてください!
コメント